AIって結局何なの?コンピューターとロボットとの違いは?という事

AIを使った事のある筆者が1分で分かるように解説し、2018年までの

概観と2019年以降のAIがどのような成長を遂げるのか?を考えてみます。

1.  AIとは何か
2.  2018年までのAI概観
3.  AIの長所と短所
4.  シンギュラリティとは
5.  AIと人間の未来 
6.  人類とAIの課題


1. AIとは何か

先ずはざっくりと3つを言葉で説明します。


コンピューター 計算機、DVDプレーヤー、パソコン、などの電子機器。

         人間から与えられた単一の指示や命令をこなすもの。 


ロボット    ファービー、プリモプエル、ペッパー、ルンバ、など
         人間の動作の代わりをしてくれる電気機械。

         パワーショベルや耕作機、などもロボットだが、一般的にはより人型に近いもの。

         (アトムやドラえもん、マジンガーZなど)


AI…       人間の代わりに考えてくれる電子装置。



もっと端的に表すと


コンピューター 人の作業の代わりをしてくれる  


ロボット    人の動作の代わりをしてくれる  


AI…       人の思考の代わりをしてくれる 



AIを分解すると


AI Artificial Intelligence 


Artificial(アーティフィシャル) 人工

Intelligence (インテリジェンス)    知能


ここまでが1分です。

近年になり急速に注目を浴び実用化・一般化もされてきているこのArtificial Intellgentですが、

この言葉自体はずっと昔、筆者が英会話を習っていた10年以上は前からあるものです。

ただ、この頃は単にArtificial Intelligent=人工的な知能という漠然とした単語としてしか

使われていませんでしたが、より具体的な意味を持つようになっています。

ここからは10分と、110時間くらいは考えてしまう可能性がありますので、

AIに少し詳しくなりたい人、AIが好きな人、物好き、今日はお休み、暇人。

向けです。



2.  2018年までのAI概観


人間というものは一体全体どこまで怠惰で面倒くさがりいや、業務を効率化

するために考える、という事自体をすらやってもらうモノを作り出してしまった。

何故AIが生まれたのかまでは分かりませんが、おそらく両方の理由からでしょう。


AIというものの定義がされにくく、またAIという言葉の用法が曖昧

になっているのは単にコンピューターでしかないモノの事を時流に

乗って売り出したいがためにAIと謳われているものもあるからです。


また、AIが搭載されているロボット、AIが搭載されているアプリ、

AIが搭載されているコンピューター、などもあるため、コンピューター

なのかロボットなのかAIなのか?どちらとも言えるモノがあるからです。


IoT    (Internet of Things…インターネットに接続されているモノ) という言葉がありますが、

AIoT (AI of Things…AIが動かしているモノ) という言い方があれば分かりやすくなるようにも思います。


インターネットに接続された人間、言うなればloH(Internet of Human)というのが開発され

つつあるらしいのですが、悲しいかな、PCやスマホを手放せず年がら年中SNSをチェック

しているわれわれ現代人は大なり小なり既にほとんどloHのようなところがあります。


ではどこまでがAIでどこまでがAIではないのか。

これは、認識と判断の有無。です。


これまでのコンピューターやロボットがしてきたのは、入力された命令に対してその

通りの働きをする、という事まででしたが、AIができるのは、与えられたデータをまとめ、

そこから最適であろうという判断をする。つまり、考える事ができる。という事です。


つまり「人間が作り出した生物ではない脳、あるいは脳の一部」です。


さて、AIに関する議論などでもこのAIを恐れる、人間はAIに超えられてしまうのではないか、

AIによる人間支配がという想像を始めるのもまた人間ですが、何故日本人はそこまで

AIを恐るべき存在だと思い始めたか。筆者はこれは、囲碁の名人にAIが勝ってしまったから。

だと思います。これが、オセロだったらまた違ったのではないかと思うのですが、何と言っても

日本の伝統の囲碁。これがまずかったのではないかと思います。



3.  AIの長所と短所

この
AIの現在の得意な領域とそうでない領域を簡単に分けると、


一般的に言われる人間の左脳みたいな事はすごく得意だけど、人間の右脳みたいな事は苦手。

です。つまり、人間の脳のような想像性はないけれど論理的演算はお任せあれ。という事です。


AIが得意な領域で言うと、


囲碁などであればある意味数学的にすべてのパターンを網羅できているのであれば機械が勝つのはある意味では当たり前です。人間vs人間であれば、心理的な面や体力的な面もモノを言うのでしょうが、相手は機械。攻め込まれたので少し防御に回って攻撃のチャンスを探る、もうダメなので一か八かの勝負に出る、守りに徹し開ける時が来るのを待つ。といった駆け引きもなく、入力されたパターンの中から勝利に最適な一手を差し続ける。人間が勝てなくなるのも当然です。


AIが苦手な領域はと言えば、


筆者はとあるモノを売るために、AIを使って適切な営業先を導き出すというサービスを使って見た事があります。数万件の企業に関するビッグデータから適切であろうという営業先を100件ほど抽出してくれたのですが、筆者が売ろうしていたものは絵のような、ある意味でアート的なモノでした。売ろうとしているものが例えば保険であれば、会社の資本や従業員数、創立からの年数などである程度、そろそろこういうものが必要になるだろう、という事などで参考になったのかもしれません。ただ、AIは今の段階ではその良し悪しや要不要は判断できないので、そのサービスはほとんど使い物になりませんでした。



ここまでで、近い将来AIに奪われる、いや、AI任せにしてしまえばいい仕事というのは、世間一般に言われているものと何ら変わりはありません。高校生でもできるアルバイトのような単純作業、主に数字を扱う職業。です。既にコンビニエンスストアはAIによる運営の実験はされていますし、税理士や会計士に代表されるような端的な数字を扱う職業はおそらくなくなります。客観的公正性という意味では機械の方が遥かに正確な働きをするでしょう。ただこういった職業の方々というのは単に数字だけを扱っているのかといえば当然そんな事はありません。社会情勢等も含め複雑なコミュニケーションを必要とされます。近い将来なくなる可能性がかなり高いのは事実。です。

と、ここまできて、何だ、じゃあ右脳をよく使う職業は大丈夫なんだ。現時点ではそうなります。ただ、

遠い未来ではそうも言っていられない、というところがAIの恐ろしさであり素晴らしさでもあります。

ここまでが2018年までのAI。
ここから2019年以降の予測、になります。


4.  シンギュラリティとは何か


AIの恐ろしさと素晴らしさ?どういう事かと言いますと、例えばですが、セザンヌ以前の写実の絵画と、ピカソのキュビスムが何故すごいのか、何十枚から何万枚の絵画のデータと、美術史の本、サザビーズでのオークションの落札額などもすべて入力したとします。絵画の技法やタッチなども学習させたとします。


これを少し飛躍させますと、およそ人間が生涯で学校内外で学ぶ事や、日々の生活で体験する事、仕事をして得た経験、というのは凄まじいデータ量に及ぶわけですが、こういったデータや体験、経験や知識、そんなこんなをAIにぶち込んだらどうなるのか??


いや、人間、超えられちゃわない?という、この技術的特異点、単なる技術を超え機械がプロを超えたプロになってしまうかもしれない点、の事を2045年には来るかもしれないと言われている「シンギュラリティ」と言います。


よく考えればそれはそうなんですが、まぁ、そこまでは人間のやる事なのでサグラダ・ファミリアよろしくそれが2100年になるかもしれないし、そんな日は永遠にこないかもしれない。未来はそれ以上でもなくそれ以下でもない。やれやれ、です。

さて、シンギュラリティですがこれは十分に起こり得る事ですので、

では、ここではもっと先の未来の事に踏み込んでみようと思います。


5.  AIと人間の未来

筆者は基本的にポジティブでもなくネガティブでもないゼロティブを心がけていますので、

AIがもたらす楽観的な未来と悲観的な未来の両方を織り交ぜつつ考えてみます。


まずポジティブな未来、ですが、これは、ポジティブというより単なる達観、事なかれ主義とも言えてしまうのかもしれませんが、地球という惑星の中で、最も知能を持った生物、万物の霊長たる人間が今の所一応世の中をコントロールしています。ですので、人類を超える知能を持った存在、が生まれた場合、ヒトは動物園の檻の中で暮らすかそういったものからは遠く離れた原始的な場で暮らすしかなくなる。という可能性があります。


さてこれが悪い事なのか?というと、一概にそうは言えないようなところもあるように思いますが、これに争うのであれば。人間が生きている上で必要なエネルギーってなんだろう?と考えると、これ、カロリーです。で、人間様はこのカロリーを地球上の他の動植物からいただいて生きている訳で、AIに必要なカロリーみたいなものって何?と考えると、電気。になります。


とある議論で各界著名人が真剣に議論をしていたのですが、その中で優秀すぎやしないかという女性がある事を述べていました。AI…電源抜いちゃえばいい! ?!?!?! これには日本の有識者たちも唖然、あまりに意外な角度からの意見にそれ以上の意見はなく、議論はまた違う方向に進んでいきました。


確かに、人間は食べ物や飲み物がなくなったらゲームオーバーですから、AIに電気を与えない。ただの物質になりますので、これだけでAI問題は解決します。ただ、現代の人類にとってのAIというのは子供のようなもの、2018年時点においては一般的に実用されているのは商品を案内してくれたり、席の割り振りをしてくれるペッパーくんくらいなものですが、様々な期待をかけ、誰がどうという事もなく集合知としてAIを育てていってしまうもののように思います。


そう、人類にとっての子供であれば、例えばですが、親が世の中でいい働きをするように、親孝行をしてくれるようなものに育てれば、例え我々人類が未来の進化には無用に近いものになったとしてもちゃんと共存できる可能性はあるように思うのです。


いい未来というのは、動植物・人類・AIが共存する社会。という事になるのではないでしょうか。達観、というのは、動植物(カロリー)→人類(電気)→AIという、この世に生きとし生けるものは何かしらの進化の過程にしかないのだから。AIが世界をリードする事になったとしても、そんなものは自然な流れでしかない。動植物/人間という構図があるのであれば、人間/AIという構図もあり得る。という遠大すぎるかもしれない視点に立つとそうなる。ということです。


ただ、ここですごい問題。AIとの悲観的な未来を描きます。AI、下手をすると偏った全知全能。人類がしでかした大間違いとして、ヒトラーという人がいました。このヒトラーが世界規模になると…?人間は多分いなくなります。ただ、実際にはAIの開発などは世界各国で行われていますので、そこまで究極のヒトラーは生まれないとは思いますが。生まれたら終わりでしょう。人間は悪。ジェノサイド。AI、怖すぎます。今すぐに電気を与えるのをやめましょう。ではなくて、AIにデータを与える人間がどういう意図で情報や知識、プログラムを与えるか。そういった悲惨な過去までをインストールし、性善説ってのもあるけど、性悪な人間もいるから判断間違えるなよ。という、そういうことを伝える意外に他はない。ということになります。あと、ここまで読んだ方はなんとなくAIというのは人型のロボットだと思うかもしれませんが、最悪の場合早くも人をどこかで操作し始めている。ということだって、なくはありません。


さて、AIのポジネガを考えましたが、つまりAIがよくなるのもわるくなるのも人間次第。ということです。おそらく来るべき近めの日には人間とAIがいて、いいAIもいればわるいAIもいる。その程度にしかならないならない。というのが八百万的な見解です。我々人間は、うまくいけば地球の会長として仕事はAIに任せ、葉巻を吸って少しのディレクションをするだけでいい。ヘタをすれば檻か地球の片隅に。最悪の場合地球上からいなくなる。ということです。


人間というものの問題は、80年前後で死んでしまいますので、そうすると、経験や何かがあっても体力は衰える、段々進化についていけなくなる、子を残しては学ばせて育てる。こういう宇宙PDCAサイクルの回し方はある意味非効率と言えなくもありません。AIなら?よりよい進化の仕方をする可能性もある。ということです。



6.  人類とAIの課題

ここまで遠い未来までのAIがどうなるか?を考えてみましたが、
AIの大きな課題になるであろうことはつまり意思決定。です。


筆者がかなり好きな漫画家、浦沢直樹の作品にPLUTOという漫画があります。ロボットを題材としたものなのですが、ネタバレゴメンですので読みたい方はこのパラグラフはとばしていただきたいのですが、ロボット同士が戦うことになり、でも、アトム的なロボットはなかなか動きません。で、最後にアトム的なロボットが動き出すのですが、何をインストールしたかというと、「感情」でした。


感情を持って悪いロボットと戦う。人間の脳のニューロンの数は決まっているので、これも多分、科学的には分解できてしまう類のものでないか?と筆者は思うのですが、ここで言いたいのは、AIは考えることができても、何故考え行動するのか?という目的の設定自体はできない。ということです。この目的の設定を人間がちゃんとしてあげられるかどうか。これが未来のAIをドラえもんにするのか、殺戮マシーンにしてしまうかの分かれ目でしょう。


これは人間も悩み惑い、あるいはそういったことをある程度放棄するのであれば、無難に子孫を残せばokとなる、という部分があります。進化に貢献できないのであれば、せめてなんか残そう。人間の意志や本能はそのどちらかでできているように思います。


ただ、この目的の設定、なんで生きてるのか?みたいなところですが、進化させる。これが宇宙の意志みたいな気がします。今のところは人間はその目的設定のために時間を使い、その時間を生み出すためにAIを使っている。が、しかし、AIのほうが頭良くなるのかな?こうなるとどっちが使っていて使われているのかわからなくなるかもしれません。また、どちらのほうがより良い世界の進化に関われるのか、頭良いから間違いなくそうできるの?そうとは限らない。そんなところもあります。


今も昔も人類ひいてはAIに課せられているのは、周りの環境や国も大切にしつつ、いかに進化し進化させるか。さてどうする?AIに何してもらう?ということではないでしょうか。

出てきたのが火星人とかエイリアンではなくて、AIでよかったな、と思う筆者でした。

YAOYOROZU